サロン交流会の報告
令和5年度第12回Let`s地域交流活動!サロン交流会「気づく・動く・つながる みんなが主役!~地域で支えあうサロン活動~」が令和6年3月11日(月)にふれあい会館にて開催されました。当日は39名の方にご参加いただきました。
今回の交流会では、サロンの目的とサロンの役割を再確認していただくため、講師(認定NPO法人育て上げネット執行役員 蟇田薫氏)をお招きして講話の時間を設けました。
講師からは、ひきこもりの現状についてのお話や、持続可能なサロンを実施していくために大切なことを教えていただき、参加者で理解を深めました。その後の懇談の時間では参加者同士、サロンの活動内容で工夫しているところや、講師のお話を聞いて参考になったことや、日頃悩んでいることについて意見交換を行いました。 参加されたみなさまからは、「事例の内容が参考になった」、「サロンなど活動されているお話が聞けて良かった」等の多くの感想が寄せられました。
・当日ご講演いただいた講師の蟇田薫氏が所属する「認定NPO法人育て上げネット」についての詳細はこちら → 認定NPO法人育て上げネット (sodateage.net)
・当日講演の中でお話にあった家族支援事業「結」 の詳細はこちら → https://yui.sodateage.net/
サロン交流会 Q&A
Q.長く休んでいた方が来るのに、勇気がいる。いつも来ていた人が欠席し、そして、次に出席した時に、掛ける言葉は何が良いか?
→A来てくれてありがとう。ありがとうの気持ちを伝えることが大事。常に「心のアウター」で巻き込んでいく。承認されることが大事。
あ・・ありがとう う・・うれしい た・・たすかる
Q全員が楽しめる。情報を集める手段はどうしたら良いのですか?
→Aアンケートをする。
答えてくれた方にインタビューして、一緒に楽しいことを考えてもらう。みんなが考える側に立てるようにすることで、いつもと違う側面が見られる。そこから一緒にやってもらうこともある。氏名は自由記述。調査、分析。対象者を知るアンケートもしている。どういう時に参加率が高いのか。(実態調査)
ペルソナ分析の活用・参加者にとっての理想のサロン像を知り、ニーズや課題、目標を分析する方法
・心に秘めていて、あなたのこと知りたいと示した時に出してくれる。
親の会では、毎年どれくらいの年代・就労・子どもの年齢等について、アンケートを行い実態調査を行っている。 →自分たちの指針になる。どういうことに興味があるのかということを考えるきっかけになる。
Q子どもの参加につながらない
→A子どもと関わる団体と繋がる。自分たちの中で子どもと関わりのある人がいるか、確認。親の巻き込みも必要か?子どもが1人で来るわけではないので、親を対象とした内容にしては。→親が興味持つようなことを企画する。「昭和」に関することが少し流行しているので、例として、昭和をテーマにした談笑などの開催が考えられる。
Q何をしたらいいか。
→Aぼんやりしたものを可視化する。そういうことで何をやるか見えてくる。 何を書き出して良いか分からない時、「好きなこと」「嫌いなこと」「できること」「できないこと」を書き出す。
Qひきこもりの問題がやはり難しいと感じた。
→A他人事ではなく、自分事として、捉える。ひきこもりの人はきっかけを待っている。普通に声をかける。自身が興味あることでも良いので、一方的に声をかけてみても良い。
Q今年から「遺族相続制度」の改正が云われているが、親の立場として、息子にも、認知して欲しいと思っているがその子どもとの会話が出来ない悩みがある。
→A子供との会話が難しい方が相談で多い。親から無視をされようとも、あいさつから始めてみる。雑談ができる関係じゃないと具体的な金銭的な話は難しい。
「答えはないのが当たり前」ひきこもりには段階がある。
必要なこと、伝えたいことは親が子どものために準備しておく。終活ノートにまとめておき、何かの機会に読んでもらう。
Iメッセージはダメ!「あなたのために」は押しつけになる!
私が心配だから、準備しました。もしよかったら見てみてという立場で。
本人の尊厳を守る、尊重すること。フラットな関係。同等な立場で接する。
Q10年続け、ややマンネリ化?今後どのように発展させて行くか?
→A10年の軌跡を振り返る。成長過程をまとめられると良い。→冊子にする?
継続できたことの軌跡を見てもらうことで、認めてもらえる。
積み重ねてきているものがある。取り組んできた活動、達成した成果、参加者へのインタビュー、続けてきたことで感動的なストーリーなどをまとめる。
10年間携わってきている方に対してアンケートをとる。
参加者の要望を聞く。マンネリと思っていない方もいるかもしれない。
支援者としても、応援しているということを伝えていく。